バックギャモン講座活動報告

東京・四ツ谷にあるねこまど将棋教室で9月、10月と2回にわたってバックギャモン講座の講師をさせていただきました。

私は中高の教員免許を持っているのですが、入門講座を行うにあたってまずは教育実習を思い出し、授業の設計図である学習指導案を作りました。
せっかく受講してもらうならルールを覚えるだけでなく基礎をしっかり身に着けてもらいたいと思いつつ、学校の退屈な授業のようにはしたくないと考えました。
なので視覚でも楽しめるように写真や図を多く使ったテキスト(14ページ)と動画を講座の内容に沿って作成しました。
本当は私の好きな音楽も流して聴覚でも楽しもう!と思ったのですが、バックギャモンと関係ないので流しませんでした(笑)。


9月は、ルールを知らない人でも参加できる内容で一部と二部に分けて4時間の講座を行いました。

講座内容◆第一部
①バックギャモンの歴史
②現代のバックギャモン
③簡単なルールのおさらい(動画)
④サイコロの振り方、コマの持ち方、動かし方
⑤キューブ無し1ポイントマッチ実戦
⑥戦略プライム→プライム作りミニゲーム

講座内容◆第二部
①専門用語を覚える、ピップ・ブロット・ヒット・ブロックポイント(動画)
②実戦(基本戦略と専門用語を確認しながら)
③確認クイズ
④サイコロの出目と確率
⑤ミニ大会
1回目の感想としては、私にとって講師初体験だったので刺激的でとても楽しかったのですが、つい深く説明し過ぎて時間が押していまいました。
内容も少し盛りだくさん過ぎたので、次回はゲームする時間をもっと増やしたいと思いました。
参加者の半数は人生初バックギャモンでしたが、笑顔で遊んで頂けたのは嬉しかったです。
ミニ大会優勝の武井さんには私が今年の世界選手権で使用したプレシジョンダイスをプレゼントしました。おめでとうございます!


10月は入門講座からステップアップして、ゲーム時間を増やし「バックギャモン講座&交流会」という名前で約4時間行いました。
講座は実戦で直ぐに使えるテクニックを短時間で簡単に説明しました。


当日の板書の様子


講座内容
①先手の定石(定跡)
②出目と確率
③ピップカウントのこつ
④ミニ大会

当日は全国各地で避難警報が出るほどの台風だったので、中止になる心配がありましたが予定通り開催されました。
9月の反省を活かして深く説明し過ぎないように心掛けましたが、やはり少しマニアックになってしまった部分もありました(笑)。
ミニ大会優勝は9月に準優勝された金子さんでMサイズのバックギャモンボードをプレゼントしました。おめでとうございます!


★講座を振り返って思う事★
私がバックギャモン入門講座をするにあたって最初にしたことは、初心を思い出すことでした。
自分が分からなかった頃の気持ちを思い出し、何でつまずくかを予想しました。
それと同時に、みんなが私のように選手になることを目標にバックギャモンをしているわけではないことを意識して内容を考えました。
普段プロの選手としてバックギャモンをやっていると、軽い気持ちでコミュニケーションの手段としてゲームを楽しむことが難しくなります。
つい正解手を考えてしまうし、ピップカウントやショットナンバーを数えずにはいられません。
対戦相手の悪手を見たら気になり、見なかったことにしておしゃべりに集中とはなかなか出来ません。
でも誰にでも共通して言えるバックギャモンの本質があるとすればそれは楽しむことだと思います。
どんなきっかけで、どんな目的で、どんなところが楽しいポイントかは人それぞれ違いますが、そんな違うベクトルの人同士が同じ時間を笑顔で共有出来たことは一番の成功です。
この講座でルールを覚え、家族や友達と十年後もバックギャモンを楽しむ人がいたら、、、そんなワクワクする想像をさせてくれた参加者の皆さんに心から感謝です。


今月末からまた選手として12月初旬まで海外遠征に行って来ます。
次回の講座予定は未定ですが、また何かの機会にお会いできればと思います。
ねこまど将棋教室と参加者の皆さん、本当にありがとうございました!

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