日本バックギャモン協会が主催するタイトル戦は2016年現在、名人戦、盤聖戦、王位戦、日本選手権の4つが行われています。
※タイトル戦の1つにジャパンオープンもありましたが、2009年以降開催されておりません。
今日はそのタイトル戦についてご紹介したいと思います。
それぞれのタイトルを以下の項目にまとめました。
①試合方式
②開催時期・期間
③参加資格
④特徴
⑤現保持者
名人戦
①25点先取・1試合制トーナメント方式
②夏から翌年の夏まで。1年間(内、地方予選が半年。全国大会が半年)
③日本バックギャモン協会会員
④世界で最も長い点数方式。世界選手権決勝が25点先取制だったことからこの方式となった。
盤聖戦と並び1年間の長期戦で、日本で最も権威のあるタイトルの1つ。
タイトル保持者は全国大会のベスト8から出場することが出来る。
⑤市川勝規(10期・21期名人)
名人戦は1試合に約5時間かかるため、集中力を保つことがとても難しく、また点数差が開いた時のキューブアクションはトッププレイヤーでも頭を悩ませます。
私はまだ名人位を獲得したことがないので、実力だけでなく、体力と集中力を磨いて挑戦したいと思います。
盤聖戦
①11点先取・3試合制トーナメント方式
②冬から翌年の冬まで。1年間(内、地方予選が半年。全国大会が半年)
③日本バックギャモン協会会員
④国内で唯一の3試合制トーナメント。優勝までに最多試合数を要する。
名人戦と並び1年間の長期戦で、日本で最も権威のあるタイトルの1つ。
タイトル保持者は全国大会のベスト8から出場することが出来る。
⑤矢澤亜希子(11・16・21・22期盤聖)
盤聖戦は同じ選手と1試合約2時間を3試合対戦するので、最長6時間かかります。
私は過去4期盤聖位を獲得しており、来年は3連覇をかけて全力で防衛したいと思います。
王位戦
①5~9点先取・3敗失格制スイス式トーナメント方式
②5月のゴールデンウィーク。3日間
③当日受付をすれば誰でも参加可能
④2013年までは11点先取・1試合制トーナメントであったが、2014年から現在のスイス式に改変された。
優勝者には皆上メモリアルアワード(海外大会への交通費、参加費の補助の用途として20万円相当)が贈られる。
⑤加藤久康(23期王位)
王位戦はかつてタイトル戦の中で1番実力が反映されにくいシステムと言われていましたが、現在の方式になって以降は実力者同士が初戦で当り消えるという組合わせの不運がなくなりました。
世界選手権も2014年から2敗失格制スイス式となり、世界的にこのスイス式の大会が増えています。
皆上メモリアルアワードは、長年にわたり日本バックギャモン界を牽引してきた名プレイヤー故皆上強氏のご家族から、優勝者へ海外派遣費用として20万円が贈られています。
日本選手権
①15点先取トーナメント方式。決勝のみ17点先取
②10月の連休。3日間
③当日受付をすれば誰でも参加可能
④世界各国から強豪選手が参加するアジア最大の大会。
他のタイトル戦と比べ多くの外国人選手が参加するのが特徴。
⑤Razi Bobrov(イスラエル)
日本選手権はバックギャモンフェスティバル内で行われるメインイベントです。
1試合約2時間半を6、7連勝すると日本チャンピオンになります。
今年の開催日は来月8~10日の3日間、場所は渋谷シダックスホールです。
私も出場します!見学は無料ですので、お近くにお越しの際は是非遊びに来てください。
ご紹介しましたタイトル戦の他にも、バックギャモンの大会では初級・中級戦が同時に開催されています。
始めたばかりで大会に出るのはハードルが高いと思っている方も、一度初級戦に挑戦してみてはいかがでしょうか?
私はこれまでたくさんの大会に出場しましたが、今でも初めて初級戦に出た日のことを覚えています。
あの日思い切って大会に出なかったら、今の競技人生はなくタイトルを獲ることも出来ませんでした。
道を切り開くのはあなた自身ですが、もしかしたら今年の10月の連休が、あなたの運命を変える第一歩になるかもしれません。
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